カープ小園、高卒3年目以内100安打へ 達成なら堂林以来、前田&東出は2年目で到達

 広島・小園海斗内野手(21)が13日、プロ3年目で初のシーズン100安打達成に意欲を示した。ここまで83安打をマークしており、残り試合数を考えても十分到達できる範囲。球団では、高卒3年目以内での100安打は丸(現巨人)、鈴木誠もクリアできなかった数字だ。シーズン終盤でも失速することなく、バットで存在感を発揮していく。

 歯を食いしばりながらグラウンドに立ち続けた一つの証しが、目前に迫ってきた。大目標でなくても、長いプロ生活を送る上で超えておきたい目安。プロ初のシーズン100安打到達まで、残り17本の小園は「意識はしていないですが、打てたらいい。100安打、打てるように頑張りたい」と腕をまくった。

 高卒3年目以内でのシーズン100安打到達は、球団では丸(現巨人)も鈴木誠も踏めなかった領域。近年では堂林が入団3年目の12年に118安打を放っており、それ以来の達成となる。「最低、打てるようにしたい」と自身にノルマを課し「それ以上打てるように、やっていかないといけないと思う。試合では一本ずつ、という気持ちでやっている」とさらなる高みを見据えた。

 開幕1軍こそ逃したが、ここまで78試合に出場。規定打席には未到達だが、打率・280、1本塁打、24打点と健闘を続ける。6月13日・オリックス戦(京セラ)から3番を任され、今月2日から10戦連続「2番・遊撃」としてスタメンに名を連ねている。

 2番は犠打やエンドランなど、ベンチの戦術に対する順応性が求められる打順。「まだできていない部分も多いですが、少しずつできるようにはなってきたかな」と話す通り、12日・巨人戦では同点の三回無死一塁から、一発で犠打を決めた。

 ただ、同戦では1点を追う八回無死一塁で代打を送られた。7日・中日戦から4試合連続安打中だったが、直近2試合は6打数無安打。月間打率・340の7月から、8月は・220で今月もここまで・170と少し下降気味。相手バッテリーも警戒心を強めてくる中、いかに快音を残せるかが鍵になる。

 残りは35試合。正遊撃手としての立場を盤石にするためには、秋口にかけて再び上昇曲線を描くことが肝要になる。「積極的に振っていくのは変えずに。一日一本打てたら100本はいくと思うので、頑張ります」。17本以上の安打を、力強い足取りで積み上げる。

◆広島野手、高卒3年目以内でのシーズン100安打 小園が今季100安打まで残り17本。球団で高卒3年目での到達は2012年に118安打を放った堂林翔太以来、9年ぶり。また主な高卒の広島歴代打者では丸佳浩(現・巨人)が4年目の2011年に105安打、鈴木誠也も4年目だった16年に156安打。高卒2年目では、前田智徳が1991年に107安打、東出輝裕が2000年に112安打を記録。

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