広島・鈴木誠也 菅野から今季5戦5発目 最下位転落「最後の打席がだめなので」

 「広島1-2巨人」(12日、マツダスタジアム)

 広島の鈴木誠也外野手(27)が二回に菅野から9日の中日戦以来、3試合ぶりとなる特大の28号ソロを放った。これで巨人のエーから今季5戦5発。14打数7安打、打率・500と完全に攻略している。しかし、チームは接戦を落として3連敗で最下位に転落。主砲を中心に残り試合で1つでも上の順位を目指す。

 美しい放物線を描いた打球が、長い滞空時間を経て左翼ポール際へと吸い込まれると、球場からはどよめきが起こった。白球の行方をしばらく見守ってから一塁へ走りだした鈴木誠は悠然とダイヤモンドを一周。「ホームランになって良かったです」と一時同点となる28号ソロを振り返った。

 二回無死。2ストライクからの3球目だ。菅野の低め146キロ直球を豪快にすくい上げた。防球ネットを直撃する特大弾。これで今季は菅野から5戦連続の5発目。昨季まで本塁打がなかったエース相手に14打数7安打、打率・500と得意にしている。佐々岡監督は「あの一発は、うまい打ち方というか、すばらしい打ち方だと思う」と豪快な一振りをたたえた。

 10日の阪神戦で6試合連続本塁打がストップ。あと1試合に迫っていたプロ野球タイ記録は逃した。それでも9日の中日戦以来、3試合ぶりとなる一発。7、8月の月間MVPを初受賞した主砲は、飛ぶ鳥を落とす勢いで9月も驚異的なペースでアーチを量産。18年に記録した自己最多の30本塁打まであと2本にまで迫っており、キャリアハイ更新も射程圏に捉えている。

 ただ、チームは主砲の一発でも勢いに乗り切れずに接戦を落として3連敗。最下位に転落した。四回1死一塁で一走・林が盗塁死するなど打撃、走塁面で細かいミスも目立った。佐々岡監督は「この3試合、1点しか取れていない打線が、こういう結果になっている。誠也の一発でというところで、あとがつながらなかった。つないで、つないでというのができなかった」と得点力不足の打線を嘆いた。

 鈴木誠は1点を追う八回1死一、二塁で一邪飛に倒れ、悔しさに思わずバットをたたきつけた。チームの勝利を優先する4番は、「最後の打席がだめなので」と反省を口にした。残りは35試合。1つでも上の順位を目指してアーチを量産し、チームを勝利へと導く。

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