広島・床田援護なく3敗目 安仁屋氏絶賛「腕が振れていて球にキレがある」
「広島1-2巨人」(12日、マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手(26)は7回3安打2失点と力投したが、打線の援護がなく3敗目を喫した。それでもこれで3戦連続クオリティースタート(6回以上自責点3以下)。安定感のある左腕に、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(77)は「腕がしっかり振れていて球にキレがある」と絶賛した。
◇ ◇
床田は立ち上がり、少し慎重になりすぎて制球が定まらず先制点を許したが、二回以降は素晴らしい投球だった。前の2試合もそうだったが、腕がしっかり振れていて直球、変化球ともすごくキレがある。7勝を挙げた2年前の良かった頃の投球が戻ってきた。
七回に浴びた一発は打った小林を褒めるべき。内角低めのスライダーをうまく打たれた。打線の援護がなく負け投手にはなったが、この日のような投球ができれば、残り試合も楽しみだ。来季につなげるためにもしっかりと勝ち星を重ねていってほしい。
打線は菅野にタイミングが合わなかった。もったいなかったのは四回1死一塁で一走・林が二塁へスタートを切ったが、途中でストップしてアウトになった場面(記録は盗塁失敗)。林か打者・会沢のどちらかがサインを間違えたのだろう。直後に会沢の二塁打が出ただけに悔やまれるミスとなった。八回1死一、二塁では鈴木誠が一邪飛。調子がいいだけに期待が膨らんだが、ちょっと力みが入ってしまったね。