カープ鈴木誠也“無双状態”5戦連発 衣笠、江藤…レジェンドに肩並べた

 「広島1-4中日」(8日、マツダスタジアム)

 広島の鈴木誠也外野手(27)が二回、5試合連続となる先制ソロを放ち、6年連続25本塁打を記録した。5戦連発は球団では2005年の新井以来、16年ぶり6人目の快挙となった。チームは逆転負けでDeNAと同率の5位タイに転落したが、7、8月の月間MVPを初受賞し、直近12試合で10発と暴れ回る主砲の存在は頼もしい限りだ。

 いよいよ“無双状態”に入った。高々と舞い上がった打球が左翼席に吸い込まれると球場からはどよめきが起こった。自身初の5試合連続本塁打で自らのメモリアルを祝うかのように6年連続となる25号ソロを記録。悠然とダイヤモンドを一周した鈴木誠は「先制できて良かったです」と振り返った。

 二回、先頭打者。1ストライクからの2球目。松葉のカーブを力強く振り抜いた。これで直近12試合で10発とアーチを量産。そのうちの6本は第1打席で生まれたもので第1打席でのアーチは4試合連続となった。試合前の打撃練習では広報に動画撮影を頼み、念入りにフォームを確認するなど準備を怠らずに万全な状態で試合に臨んでいることが第1打席での勝負強さにつながっている。

 5戦連発は球団では71年・衣笠祥雄、87年・ランス(6試合)、97年・江藤智、98年・前田智徳、05年・新井貴浩(6試合)に次ぐ、16年ぶり6人目の快挙。球団記録となる6試合に王手をかけた。

 この日は7、8月度の「大樹生命月間MVP賞」が発表された。全27試合に出場し、リーグトップの打率・333、9本塁打、27打点(本塁打はトップタイ)の成績を残し、プロ9年目で初受賞した。「なかなか取れる賞ではないので、うれしいです。あまり意識してなくて気付いたら取れていた。周りにすごい選手がいる中、こうやって選んでもらえて光栄です」と喜んだ。

 その一方でチームは逆転負けを喫し、連勝は3でストップ。5位タイに転落した。3位のヤクルトとは10ゲーム以上の差があり、Bクラスに低迷している現状に「僕自身が最初、ずっと打てていなかった」と4番としての責任も強く口にする。

 それでも「諦めることは簡単ですが、もがくことは誰でもできる。本当に諦めず、最後までやりたい」と改めて強い決意を示した。

 五輪日本代表の稲葉監督があいさつに訪れ、激励の言葉をかけられた主砲。頼れる男が一つでも上の順位を目指してアーチを量産し、チームをけん引していく。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス