広島・床田つかみ取った3勝目! 登板前日に113日ぶり星・昂也から刺激受けた

 ヤクルト打線を相手に力投する床田(撮影・西岡正)
 ヒーローインタビュー後、レフトスタンドに向かって帽子を振る床田 
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 「ヤクルト1-6広島」(5日、東京ドーム)

 思い切り振り抜く左腕に、力強さがあった。1点を失い、なおもピンチの七回2死二塁。最後はサンタナを空振り三振に切った。会沢が右拳を握る。7回4安打1失点。粘り強く投げた床田が3勝目をつかみ取った。

 「真っすぐでしっかり差せていたし、ファウルも取れました」

 直球は打者の手元で伸び、変化球は鋭かった。制球力も安定し、初回の村上に対して死球を与えて以降、四死球はゼロ。四回には村上の打球がワンバウンドして左膝付近に直撃したものの、痛みに耐えて投げ込んだ。

 再昇格した8月29日の阪神戦に続いて、自身2連勝。佐々岡監督は「腕が振れている分、キレが良かったし空振りが取れている。低めにも集まっていた」とたたえた。

 前日4日に、高橋昂が113日ぶりの白星を手にした。共に16年度ドラフト組。さらに手術を受けた年は違うが、左肘のトミー・ジョン手術経験という共通点がある。「一緒に頑張ってきた。昂也が良い投球をしたので、自分も」と刺激を受け、力に変えてマウンドに上がった。

 先発ローテ6番手が固まらずに始まった後半戦。2試合連続での好投はチームに光を照らすものだ。「自分が投げる試合は勝てるように。こういう投球を続けたい」。床田は早くも次回登板に視線を向けた。

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