広島・床田 6回0封2勝目!プロ初の10K 佐々岡監督「100点満点」
「広島5-0阪神」(29日、マツダスタジアム)
思い切り腕を振り抜いた先に光があった。広島・床田が威力ある直球で阪神打線をねじ伏せた。6回5安打無失点で5カ月ぶりの2勝目。さらに自身初の2桁10奪三振で飾った。
「初回からどんどん真っすぐで行けた。スピードも出ていましたし、それを継続できたので良かった」
初回無死一塁から3者連続三振。直球は会沢が構えたミットに力強く収まった。投球の軸ができたことで変化球が生きる。初めて得点圏に走者を背負った六回2死一、二塁。梅野を空振り三振に仕留めた1球はワンバウンドしたツーシームだった。
6月4日に出場選手登録を抹消された。復調のきっかけは東出2軍打撃コーチの何げない一言。「ちょっと肘の位置が低くなった?って言われて」。もう一度、高い肘の位置から投げ下ろす。理想の直球が戻ってきた。
球速は常時140キロ台後半を記録。制球力にも安定感があった。佐々岡監督は「ずっとこれを期待していた。100点満点」と賛辞を惜しまなかった。
理想の直球は六回、糸原から2球連続見逃しでストライクを奪った外角球だ。「あの球を続けられたらレベルアップできる」と左腕。取り戻した直球とともに、ローテを守り続けていく。