広島・林 後輩たちにエール弾 智弁和歌山OB“智弁対決”甲子園決勝前に千金6号

 6回、右中間に6号2ランを放った林はナインとハイタッチ(撮影・山口登)
 6回、林は右中間に6号2ランを放つ(撮影・山口登)
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 「広島7-6阪神」(28日、マツダスタジアム)

 でっかい仕事をやってのけた。広島・林が拍手を背中いっぱいに浴びながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周する。1点差に迫られた直後に放った6号2ラン。再びリードを広げて猛虎の勢いを絶つ、価値ある一撃だった。

 「真っすぐ系が来ると思っていたので、それを一発ではじき返せたので良かった」

 5-4の六回1死一塁。外角の速球を力強く振り抜いた。長距離砲の迫力を見せつけるアーチは14日・阪神戦以来だ。

 「自分も負けていられないと思って、必死で頑張りました」

 この日、智弁和歌山が夏の甲子園で決勝進出を果たした。1年春から公式戦に出場し高校通算49本塁打を記録した。母校で過ごした3年間は野球人生の原点。夢舞台で輝く後輩に刺激を受けている。

 決勝戦は智弁学園との“智弁対決”。二回には、大一番に臨む後輩を後押しした。16年のセンバツで智弁学園を優勝に導いた阪神先発の村上から左前打を放った。

 お立ち台では「智弁対決。和歌山が勝って(ほしい)」とエールを送り、「僕も勢いに乗って後半戦も頑張ります」と力を込めた。三塁に定着し、毎試合がむしゃらに白球を追う。和製大砲の成長曲線は大きな上昇カーブを描いている。

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