広島・野間 レギュラー獲りへ最後の挑戦? 北別府氏「絶対に奪わにゃいけん!」
広島・野間峻祥外野手(28)が一番打者としてチームをけん引している。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「このチャンスを絶対モノにしないといけない」と外野の定位置取りへ猛烈ハッパをかけた。
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野間は五輪ブレーク後も調子を持続しているね。コンスタントに打てているのがいい。
(五輪休暇に入る前の数字を含めると、26日の巨人戦まで15試合連続で1番に座り、その間の成績は63打数21安打5打点で打率・333。安定感のある打撃を見せている)
彼の良さは足が速いところ。それはだれもが認める長所だよね。そのうえに守備力がある。
レギュラーを取るために、あとひとつは打撃ですよ。野間に安定した打撃力が身に着けば、間違いなく定位置を取れる。
今、広角に打てているし、甘い球を仕留めることができている。悪い時は甘い球を打ち損じたり、見逃してしまうことが多かったからね。
投手にとって最も楽なのは4球ほど投げて、あっさり三振というタイプの選手。
空振りしない。三振しない。とにかく食らいついていく。そして際どい球を見極める。
そういう嫌らしさが出てくると投手も我慢しきれず、そのうち甘い球を投げてしまう。そういう意味で、今は一番いい状態なんじゃないかな。
3連覇のころ不動の一番だった田中広輔。その田中が足を痛めた後は、野間が代わりを務めるのかなと思っていた。
そんな期待をしていたのに、先発出場の機会すら減っていたからね。課題の打撃面で大きな壁にぶつかったのだろうね。
野間の悪い時は、三遊間の方向に内野安打を狙ったような、当てにいく打撃になる。しかし、今はしっかり振り切って、レフト方向へも強い打球が飛んでいる。いい傾向にあると思うね。
目の前にあるこのチャンスを絶対に生かして、レギュラーを取らないとダメだ。
28歳という年齢。最後のチャンスになるかもしれないと、それぐらいの強い覚悟で試合に臨んでほしい。
控えにいてくれたら安心できる素材であることは間違いない。まさかベンチウォーマーで満足などしてはいないと思うが、闘志をもう少し前面に出して自分をアピールしてもらいたい。
チームで一番足が速いんだから自信をもって。実際、田中以上に盗塁できる資質を持っていると思うよ。
みんなあとに着いてこい。オレが引っ張るんだという気持ちがほしいね。そろそろ変わらにゃいけんよ。