広島・野間 4戦連続マルチ8月打率・417 セ界トップ15安打「何とか塁に」
「巨人3-1広島」(24日、東京ドーム)
敗戦の中で野間が存在感を示した。初回先頭の第1打席、たたきつけて二塁内野安打を勝ち取ると、八回も再び二塁内野安打で出塁。2安打1盗塁1得点。4試合連続のマルチ安打を記録した。
「当たりはあまり良くなかったが、結果的に安打になった。それは良かったかな」
打席での意識が好結果に結び着いている。安打はいずれも内角の厳しい直球を中堅方向にはじき返し「基本はセンター返し」。打率・500を残したエキシビションマッチから念頭に置いており、強引にならない打撃ができている理由だ。
この日の2安打で8月の月間安打数を15本に伸ばしリーグトップを守った。さらに月間打率は・417へと上昇。後半戦9試合中7試合で安打を放ち、リードオフマンの座をがっちりと守っている。
1番打者の固定がチームの懸案事項だった。八回に二盗を決めたように野間には走力がある。肩も強く守備力もチーム屈指。相手にとっても脅威になりつつある。
「数多くチャンスを作れれば、点が入る可能性が増えててくる。できるだけ頑張って何とか塁に出たい。必死になって一打席、一打席を頑張っていく」と力を込めた。チームを勝利に道びく一打を放ちながら、自身の定位置をさらに確固たるものにしていく。