広島・栗林 後半戦初登板でも安定感抜群「ようやく始まったという感じ」
「中日1-3広島」(19日、バンテリンドーム)
広島の栗林良吏投手が九回に登板し、1回1安打2奪三振無失点で19セーブ目を手にした。東京五輪では守護神として金メダル獲得に貢献。後半戦最初の登板でも安定感が光った。
「ようやく始まったという感じがしますし、本当にいい緊張感でやれたので良かった。カープの九回と日本代表の九回も、同じような気持ちで入れた」
九回に登板。先頭・堂上に右前打を浴びても動じなかった。木下拓をフォークで空振り三振。代打・福留も最後は伝家の宝刀で2者連続三振だ。最後は代打・高橋を二ゴロに仕留めた。
東京五輪の激闘から中11日。後半戦6試合目にして出番が来た。「あのプレッシャーの中でやって、ちょうど間が空いた。気持ちもリフレッシュして、もう一回、イチからという気持ちで入れたので、そういう意味ではいい間だったのかなと」。気力と体力をフル充電。満を持してのマウンドだった。
久しぶりにファンの前で登板し、力をもらった。20日は移動日なしで本拠地に戻ってヤクルト戦に臨む。守護神は「たくさんの応援が力になる。そういう意味では早く帰って試合したいなという気持ち」と言葉を紡いだ。