広島屈辱 誠也の1安打だけ 30イニング連続無得点 4連敗で借金「15」見えぬ光

 5回、長野の一ゴロの間に本塁へ突入するもアウトになり悔しがる三走・鈴木誠(撮影・立川洋一郎)
6回、外角寄りの球を空振りして悔しげな表情を見せる
2枚

 「中日3-0広島」(18日、バンテリンドーム)

 広島が今季最少の1安打で11度目の完封負けを喫した。3試合連続完封負けは今季2度目だ。14日・阪神戦の六回に得点して以降、ゼロ行進が続いており、30イニング連続無得点となった。4連敗を喫し、後半戦は1勝4敗で借金も「15」に。無得点が続く攻撃陣。チーム浮上のきっかけがつかめない。

 三塁側ベンチは重い空気に包まれていた。九回2死。代打の松山が遊ゴロに倒れてゲームセット。喜ぶ中日ナインとは対照的に、広島ナインの表情は曇ったまま。今季最少の1安打で3試合連続完封負け。またしても本塁が遠かった。

 「1本では勝てない。1本では、なかなか策も。(前カードの)阪神と昨日(17日)、きょうとうまく打てていない」。佐々岡監督は言葉を絞り出した。

 中盤の得点機を生かせなかった。五回にはこの日、27歳の誕生日を迎えた鈴木誠が先頭から中前打で出塁。“バースデー安打”に加え、二盗などで1死三塁と攻め立てたが、ここで打席に入った長野の打球は一塁へのゴロに。鈴木誠が果敢に本塁に滑り込んだものの、タッチアウトに終わった。

 六回には2死からの3四死球で満塁に。ここで中日ベンチが松葉から田島にスイッチした中、対峙(たいじ)した鈴木誠は直球に詰まって三ゴロに倒れた。絶好のチャンスを逃した。

 打線をテコ入れして臨んだ。左腕の松葉対策で6番に長野を、8番に上本を後半戦で初めてスタメン起用。試合前の時点で、松葉は対右打者の被打率(・288)より対左打者(・323)の方が悪かったが「そういうデータがありながらも、うちの打者と比べて」と指揮官。さまざまな要素を考慮して組んだ打線が、機能しなかった。

 朝山打撃コーチは「入ってくる球待ちか、外のまっすぐ逃げていく球待ちか、という割り切りの中で、右打者はそこそこのアプローチをしてくれていたが、左打者は内角をうまく投げきられたところがあった」と振り返る。14日・阪神戦の六回に得点して以降、30イニング連続無得点に。今季ワーストの31イニング連続無得点も迫る状況で、負の連鎖が断ち切れない。

 4連敗で2カード連続の負け越し。借金は再び「15」に膨らんだ。佐々岡監督は「当然、みんなそう思って一生懸命やっている。今、辛抱して。投手も辛抱している」と力を込めた。1点がチームの雰囲気を変える。その1本が欲しい。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス