広島・九里 今季ワースト“3悲弾”で、まさかの4回7失点KO

 「阪神9-3広島」(14日、京セラドーム大阪)

 広島の連勝が5で止まり、今季初の6連勝とはならなかった。腰に手をやり、広島・九里は打球の行方をぼう然と見つめるしかなかった。自身にとっての後半戦初戦。「シーズンに入れば(間隔があいたことは)関係ない。しっかりとマウンドの上で、自分のピッチングができるように」と意気込みを口にしていたが、まさかの4回10安打7失点(自責点5)KO。今季ワーストの1試合3被弾と阪神打線の一発攻勢に屈した。

 1-2の三回、先頭のサンズに左翼スタンド上段へソロを被弾。序盤の3失点で踏ん張りたいところだったが、悪夢は四回に訪れた。2死一、二塁から、再びサンズにチェンジアップを完璧に運ばれた。左翼5階席最上段付近への3ランを許し、続く大山も左翼スタンドにソロ。1試合3被弾は、今季初。昨年7月21日以来で、その時も阪神戦だった。

 1点リードの二回は無死一塁で中野の投ゴロを二塁へ悪送球。併殺と思われた場面でピンチを広げ、梅野の右前適時打と近本の左犠飛で逆転を許した。わずかなスキを突かれ、狂い始めた歯車は最後まで戻らなかった。

 7月7日のDeNA戦(マツダ)から3戦続けて複数被弾を許している点は、少し気掛かり。大瀬良、森下とともに先発陣の軸として期待される存在だけに、負の流れは一刻も早く止めておきたい。

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