広島・栗林 100%宣言 金メダル守護神13日再開リーグ戦でも全力投球だ

 森下(右)と共にチームに合流して練習する栗林(撮影・立川洋一郎)
 投球練習する広島・栗林良吏
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 侍ジャパンの一員として東京五輪で金メダルを獲得した広島の栗林良吏投手(25)、菊池涼介内野手(31)、森下暢仁投手(23)が12日、チームに合流した。日本の守護神として活躍した栗林は五輪同様、毎試合全力で腕を振る“100%宣言”で後半戦に臨む考えを示した。頼れる男がチームを上位へけん引する。

 温かい拍手に包まれながら、栗林がカープに帰ってきた。マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で行われた全体練習。金メダル獲得に貢献した広島の4選手は、順番にあいさつした。その中で栗林は歓喜の余韻に浸ることなく「五輪は五輪で集中した。後半戦は後半戦でしっかり集中したい」と気持ちのスイッチを切り替えた。

 初招集された五輪では5試合連続登板で、2勝3セーブと金メダル獲得に貢献。決勝戦では最終回に登板し、胴上げ投手となった。「侍ジャパン」の一員として感じたのは一体感、そして一球に対して熱くなることだった。「やっぱり、そこは変わらずにやっていきたい。まだ1年目なので一戦一戦、100%の力を出して勝利に貢献するのが一番大事なのかなと思っています」

 シーズンをトータルで考えるのではなく、毎試合が勝負と捉える“100%宣言”で、目の前の一戦に全てをささげる。社会人野球・トヨタ自動車時代にもトーナメント制で戦い、その経験は今大会に「すごく生きた」と実感を込めた。一発勝負で培った精神力も武器に、再開するリーグ戦に挑む。

 代表で一緒だったソフトバンク・千賀からは「(目の前の)シーズンと関係なく、しっかり追い込んで(練習を)やるといいんじゃないか」と教わった。試合に備え、疲労を過度にためないのが栗林の従来の調整法。練習から追い込む重要性を学び、千賀の言葉通りの調整を取り入れることを決めた。

 この日はキャッチボール、ダッシュなどで体を動かし、後半戦開幕となる13日・阪神戦(京セラ)に備えた。佐々岡監督は「本人も“明日から行けます”と言っている。普通通り、スタンバイしてもらいます」とベンチ入りを明言した。

 五輪後にはトヨタ自動車時代の同期でソフトボール日本代表・後藤希友投手(20)に連絡し、互いを慰労。自身の金メダルは実家に送る予定だ。「しっかり借金を返済して上位に食い込んで行けたら。その中の一つのピースとして、全力で戦っていきたい」と栗林。誇り高き日本の守護神が、フル回転でチームを押し上げる。

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