プロ野球は東京五輪による約１カ月の公式戦中断を挟んで１３日に後半戦がスタートする。広島の担当記者がキーマンを挙げ、後半戦を展望した。

　５位から上位浮上を目指すチームのキーマンは大瀬良だ。４月上旬に右ふくらはぎの故障で戦線を離脱。５月中旬に復帰後も崩したフォームを修正できず白星を伸ばせず、３勝３敗で終えた。

　前半戦はチームを襲ったコロナ禍で先発投手陣は九里、森下らが影響を受けた。ローテ候補として２軍から野村、ネバラスカス、薮田らが昇格したが、大半が１試合で２軍に降格。定着できたのは玉村だけだった。結果、最下位に終わった交流戦は、史上初めて先発に１８試合連続で白星がつかなかった。

　佐々岡監督は「先発が試合をつくればこっちのリズム」と力を込める。大瀬良が本来の力を発揮して、勝利へ導ければ大型連敗はない。投手主将も担う。チームに勢いを生むためにもエースの力投が不可欠だ。