安仁屋氏 カープ前半戦を総括 誤算は田中広 巻き返しのキーマンは大瀬良&鈴木誠

 広島OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)が23日、カープの前半戦を総括した。前半戦は選手会長・田中広の不調が誤算だったことに加え、残塁の多さが目立った攻撃を指摘。五輪による中断期間には個々のレベルアップを求め、後半戦のキーマンには大瀬良、鈴木誠を挙げ、投打の主将に期待を寄せた。

  ◇  ◇

 前半戦、打線はリーグトップタイのチーム打率・261を記録しながらも、残塁が非常に多かった。618残塁はリーグ最多で、チグハグな攻撃が目立った。

 一番の誤算はやはり田中広の不調だろう。開幕を1番で迎え、首脳陣もチームのけん引役を期待していたからね。4月7日から菊池涼が1番に入った一方で、今度は2番を打つ選手の人選に苦心していたし、そこから打順を固定できなかった。

 さらに、先発投手によって捕手が日替わりになっていたことが気になる。一人に固定するためにも、競争させるべきだ。坂倉、石原、中村奨、磯村と人材は豊富だからこそ4人を競争させ、競争によるチーム力強化を図るべきだろう。

 現在は五輪による中断期間。試合が続く日常から離れることで、シーズンではできない調整が可能だ。自分に足りない部分は何か。各自が課題と向き合いながら、後半戦に向けた準備を整える時間にしてほしい。

 後半戦のキーマンには大瀬良と鈴木誠を挙げたい。大瀬良は前半戦3勝だったが、やはり彼がエース。鈴木誠は7月から状態が上がり、それに比例するようにチームの状態も良くなってきた。そして最後に、佐々岡監督には今は我慢の時と位置づけ、我慢強く選手を育ててほしいと思う。

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