広島・坂倉を石原慶幸氏称賛「4番の後ろにフィット」も「捕手としてのこだわりを」

 「広島8-3中日」(13日、マツダスタジアム)

 広島が15安打8得点で3連勝。三回に坂倉が勝ち越しの4号3ランを放った。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は一塁での出場が増えている坂倉の打撃を称賛する一方で「捕手としてのこだわりは常に持っていてほしい」と語った。

  ◇  ◇

 坂倉の3ランは大きかった。あそこで点が取れないと、重苦しいムードになりかねない状況だっただけに、チームにとっても九里にとっても勢いを与えてくれる一発となった。

 本職は捕手ながら打撃を買われて一塁での出場が増えている。4番の鈴木誠の後ろをだれが打つかはカープ打線にとって重要なポイントでもあるが、そこに坂倉がうまくフィットして、チームの得点力を押し上げている。

 一方で、正妻の会沢が離脱している中、本来であれば捕手としての出場機会を増やしたいところだが、現状は石原、磯村との併用で逆に減っている。チーム事情とはいえ、本人も悔しさは相当あるだろう。今の状況に甘んじることなく、捕手としてのこだわりは常に持っていてほしい。

 この日の攻撃を見てて、もう一つ感じたのは併殺崩れが目についたこと。三回も遊ゴロを打った鈴木誠が併殺を免れ、直後に坂倉の一発が出た。チャンスで凡打を打つと「あ~やってしまった」という思いから、なかなか走るのも大変なのだが、各選手があきらめずに一生懸命に走ることで併殺を免れ、後ろの打者にチャンスを残している。これも打線につながりをもたらす要因となっている。

 雨での中止を挟んでチームは3連勝。大道、大瀬良、九里と先発陣が踏ん張り、打線も鈴木誠の復調もあっていい形で得点できるようになってきた。球宴前最後の試合もぜひとも勝って、五輪による中断期間は挟むものの、いい流れを保って後半戦の巻き返しにつなげていってほしい。

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