広島 代打・長野がV2ラン 3-3の八回2死に一撃放ち「たまには仕事しないと」
「広島5-3DeNA」(8日、マツダスタジアム)
渾身(こんしん)の一振りだった。鋭い打球が左翼席に突き刺さった瞬間、球場は熱気に包まれた。決勝の2号2ラン。喜ぶナインとハイタッチを交わした広島・長野は「思い切っていきました。風です」と表情を緩めた。
3-3で迎えた八回2死二塁。代打で起用されたベテランは、エスコバーの初球、低めの156キロ直球を狙い打った。佐々岡監督は「ああいう場面で初球から捉えてくれて最高の結果になったと思う」とたたえた。
6月26日の中日戦でも代打で今季1号となる一発を放った長野。ここぞという場面で勝負強さを発揮する姿は頼もしい限りだが、「チームが勝つことが一番なので、そのために少しでも貢献できたらいいと思っています」と謙虚に笑った。
お立ち台では「たまには仕事をしないとファンの皆さまにやじられる。きょうは良かった」と“ちょーさん節”をさく裂。36歳のチーム最年長が、低迷する鯉軍団をもり立てていく。