広島・大瀬良が被弾 石原氏「バッテリーのボール球がオースティンにはボール球ではなかった」
「広島2-4DeNA」(6日、マツダスタジアム)
広島・大瀬良は7回3安打2失点と力投したが、3勝目は手にできず、自己ワーストとなる先発7試合未勝利となった。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は序盤から試合を作ったことを評価。次回のマウンドに期待を寄せた。
◇ ◇
ここ最近、序盤で失点するケースが多かった大瀬良だが、この日は立ち上がりからしっかりと試合を作ることができた。良かったのが直球の制球。左打者にはやや苦労していた感じはあったが、右打者に対しては両サイドにきっちりと投げ込むことができていた。
投手の生命線となるのはやはり直球だ。スピードのあるなしではなく、しっかりと自分の球を思ったところに投げることができれば、変化球もより生きてくる。この日はカーブを少し多めに使っていたのもそれだけ直球が良かったからだろう。
四回にオースティンに打たれた同点2ランは、2ストライクから高めに外しにいった球を打たれたもの。バッテリーにとってのボール球がオースティンにはボール球ではなかったということ。次回の対戦へ向けての注意点ではあるが、決して間違った配球だったとは思わない。
勝ち星はまた手にできなかった。チームもなかなか波に乗れない中、彼の胸中も相当苦しいものがあると思うが、投球自体は良くなっており、次回に向けて十分に期待が持てる内容だった。前向きな気持ちを失うことなく、これからも投げる姿でチームを引っ張っていってもらいたい。