広島・坂倉 失策お詫び逆転2点打 森下が「0点に抑えてくれ『よし』と」

 5回、岩貞(手前)から左線へ逆転2点二塁打を放つ坂倉(撮影・田中太一)
 塁上でガッツポーズする坂倉(撮影・飯室逸平)
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 「広島4-3阪神」(4日、マツダスタジアム)

 思いが爆発した。広島の坂倉が二塁塁上で力強く右拳を突き上げる。「守備で迷惑をかけたので何とか取り返すことができた」。得点機で執念の一打。逆転の2点適時二塁打だ。

 2-3の五回2死一、三塁で岩貞を攻略した。捉えたのは、外角直球。ほんの少しだけ甘くなった1球を確実に仕留めてみせた。

 期するものがあった。五回の一塁守備だ。無死二塁で糸原の打球をはじく失策。その後、無死満塁となった。「0点に抑えてくれたので『よし』と思えた」。ピンチをしのいだ森下の好投を力に変えた打席でもあった。

 12試合連続で5番としてスタメン出場。佐々岡監督は「調子がずっと良い。しっかり取った場所」と説明した。打率・313。重圧がある鈴木誠の後でも存在感を示している。

 守備ではボールが先行した場面などで森下に歩み寄る場面が何度もあった。「一塁手は何回でも行っていい。(本職の)捕手が行きたいなと思っても行けないタイミングがあったりする。だったら行けるときに行きたい」。プレー以外でも投手を救えることは何でもする。

 「勝ちに貢献できるように頑張ります」。出場するポジションはどこであっても、坂倉は目の前の試合に全力を尽くす。

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