石原慶幸氏が指摘 広島・大道は投手優位のカウントを作ることで良さ生かせる
「広島0-5阪神」(3日、マツダスタジアム)
広島のドラフト3位・大道温貴投手(八戸学院大)は、5回6安打1失点で交代した。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は、粘りの投球を評価しながら、長所を生かした登板を続けてほしいと願った。
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大道は丁寧に投げていたという印象だ。ボールが先行するとどの投手も苦しい。早く投手優位のカウントにしたいとも思う。この日の大道は、そんな気持ちが腕の振りに影響していたように感じた。
特長は何か。腕の振りと投げっぷりの良さだ。
投手なら誰もが経験をしたことがある。言葉で表現するならば、制球力と腕の振りの「せめぎ合い」か。もちろん制球は大事だ。それでも大道は1年目。長所である腕の振りと投げっぷりの良さは、絶対になくしてほしくない気持ちがある。
その中で技術を磨いたり、気持ちをどう整理したりするかなどを考えてほしい。もう少し楽に考えるのか、勇気を出してストライクゾーンを中に寄せるのか。そういうふうに発想しながら、自分の特長を生かしてほしい。
良い球を投げ、良い腕の振りができる投手。自分を信じてストライクゾーンに投げ込み、投手優位のカウントをつくることでもっと自分の良さを生かせると思う。