広島・誠也 2戦連発&トドメ走者一掃二塁打 阪神戦連敗5で止めた

2回、走者一掃の適時二塁打を放つ鈴木誠 
お立ち台で笑顔の鈴木誠(右)と玉村 
2枚

 「広島7-1阪神」(2日、マツダスタジアム)

 主砲が本領発揮だ!広島・鈴木誠也外野手(26)が2試合連続の12号ソロを含む4打点の活躍を見せた。二回は先頭からのソロ弾に加え、打者一巡で迎えた2打席目に3点適時二塁打を記録。2試合連続本塁打は今季3度目で、球団歴代単独12位に浮上する通算156本塁打となった。野手主将の貢献で、チームも阪神戦の連敗を5で止めた。

 滞空時間の長い放物線が、まだ明るさの残る本拠地にどよめきを生んだ。鍛え上げられた両腕から放たれた打球が、左翼スタンド奥へ消えた。鈴木誠が2試合連続となる12号ソロ。「いい反応で打つことができました」と振り返った。

 二回だ。先頭から西勇の低めツーシームをすくい上げた打球は、左翼スタンドの防球ネットを直撃する先制の“場外弾”。広島相手に通算11勝2敗で、今季も2試合で防御率0・60の難敵を攻略。その後、2死満塁で迎えたこの回2打席目はスライダーを叩き、左中間へ走者一掃の二塁打。1イニング4打点に佐々岡監督も「本当に4番の仕事をしてくれた」とたたえた。

 通算99勝の相手右腕には「そんな簡単に、打ち崩せる投手じゃない。いい投手と対戦すると自分の技術も上がる。きょうは本当に、自信になるし、打てなかった選手も、悔しさを次の対戦に生かせるように」。野手主将として快音が出なかった若手の背中も押した。

 新型コロナウイルス対策のワクチン接種の副反応が出た影響で、6月23日に「感染拡大防止特例2021」を適用され、出場選手登録を抹消された。だが同26日のスタメン復帰以降、直近6試合で4本塁打。量産態勢に入った姿に朝山打撃コーチは「(見逃しも)打ちに行ってやめている」と分析した。

 万全の状態を保てない日々が続いたことで、自身の体に何が最適かを模索した。「体のメンテナンス、トレーニングも大事。いろんなことがあって今までと違うシーズンになっているので。もう一回、自分の体を見直して、まずはやれることからやっていこうかなと。技術を考え過ぎるのではなく、まずは段階的に体を戻してから」。高次元な課題をクリアしながら、試行錯誤を続けていく。

 通算156本塁打で歴代単独12位に浮上。お立ち台では「ファンの皆さんを悲しませている試合がたくさんある。すごく声援のある球場に、またなってもらいたい。今はヤジばかりなので、少しは、いい声援を送ってもらえるように」と熱く決意表明。大黒柱が、気温の上昇とともに上昇曲線を描いていく。

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