カープ林 走者も重苦しいムードも一掃打 20歳の先発を同い年の大砲候補が援護
「DeNA4-7広島」(18日、東京ドーム)
快音と共に、打球は左中間を真っ二つに破った。二塁塁上に到達した広島・林晃汰内野手(20)は、ホッと胸をなで下ろす。リードを広げる貴重な一打。勝負強さを発揮した、走者一掃の3点適時二塁打だ。
「(押し出し)四球が2つ続いていた。甘い球が来るのではないかと思って打席に入りました。玉村を援護できて良かったです」
三回だ。2連続押し出し四球で3-1となり、無死満塁で出番が来た。外角球に逆らわない打撃で追加点を挙げる。交流戦の得点圏打率は12球団トップの・667。好調そのままに、試合前半の岐路で大きな仕事を果たしてみせた。
今月前半に4試合連続無安打があったものの、そこから復調した。「東出さんにLINEをしました。こうすればいいのでは?という意見を伝えてもらったことが大きかった」。詳細は伏せたものの、東出2軍打撃コーチの助言により、再び快音が戻った。
3安打3打点。今季3度目の猛打賞で、規定打席に到達していないものの、打率は・373に上昇した。
「毎試合毎試合、必死にやることは変わらない。その中で自分のものを出していければ」。定位置をつかみ取れるチャンスを無駄にはしない。