広島・バード 1回0封デビュー 窮地の鯉“飛翔”へ希望の光
「広島2-3西武」(14日、マツダスタジアム)
堂々たるデビューだ。広島の新外国人・バードが九回に来日初登板し、1回を無安打無失点。本拠地で迎えた来日初戦を左腕は「とてもうれしい。光栄に思う」と白い歯をこぼした。
武器である切れ味鋭いスライダーがさえた。先頭の金子を空振り三振。森は追い込んでから4球ファウルで粘られたものの、フルカウントからの10球目に外角低めのスライダーで空振り三振。続く呉は直球で一ゴロ。最速150キロと球威も十分で「ツーシームも驚くほど決まった。今後も変化球の精度を上げていきたい」と胸を張った。
佐々岡監督は「対左打者に対して攻めるところは攻めていた。今後いろいろな起用を考えた中で楽しみ」と期待を膨らませた。
4月上旬に来日したバードはウエスタンで9試合に投げ、0勝1敗1セーブ、防御率3・00。この日待望の1軍初昇格を果たし「エキサイティングな気持ち」とうれしさを口にした。
チームは引き分けを挟んで8連敗となったが、メジャーでの登板経験がある新助っ人の登場は頼もしい限りだ。「アグレッシブな投球をしたい。積極的にゾーンで勝負したい」。190センチの長身左腕がブルペンに新たな風を吹かす。