広島・栗林の無失点記録ストップ 安仁屋氏「逆に気持ちが少し楽になるのでは」
「広島8-9オリックス」(13日、京セラドーム大阪)
広島は九回に3点差を追いついたが、その裏、守護神・栗林が3四球でピンチを招き、T-岡田にサヨナラ打を浴びた。栗林の開幕からの連続無失点登板は「22」で止まった。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は栗林について「記録が止まったことで逆に次からはもう少し楽な気持ちで投げられるのでは」と語った。
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栗林はここ数試合、無失点には抑えていたが、四球を出したり、安打を浴びたりと不安定な投球が続いていた。この日もストライク、ボールがはっきりしていて制球力が定まらなかった。武器のフォークも引っかける場面が何度かあった。
開幕からずっと抑えを務めてきて、心身ともに相当疲れがたまってきていると思う。技術的には以前と比べてステップして着地した左足の歩幅が少し狭くなっている印象を受ける。抜けたり引っかけたりする球が目立つのも、体重が前に乗っていかず、手投げになっているのが原因だ。
ただ、ここまで本当によく頑張ってきただけに、この日の結果は責められない。今後も抑えは彼しかいないし、記録が止まったことで逆に次からはもう少し楽な気持ちで投げられるようになるんじゃないか。ショックは大きいと思うが、引きずらないことが大事。気持ちを切り替えて再スタートを切ってもらいたい。