広島・会沢、起死回生同点2号 18年日本S呼び覚ますソフトバンク・武田撃ち
「ソフトバンク1-1広島」(8日、ペイペイドーム)
頼れる広島の正捕手がチームをけん引した。白星こそつかめなかったものの、打撃では同点ソロを放ち、守備では大瀬良ら3投手を引っ張り、代走・周東の二盗を阻止する場面もあった。会沢が攻守で存在感を示した。
「大地が頑張って投げている。同点に追いつけて良かった」
0-1の七回2死。武田の失投を捉え、左翼のホームランテラスへ突き刺した。故障から復帰後、初のアーチは値千金の2号同点ソロだ。打線は武田の前に六回まで10三振を喫するなどゼロ行進。18年の日本シリーズで右腕から一発を放った男が、再びナインを勇気づけた。
守備では、失点すればサヨナラ負けを喫する九回に見せた。1死一塁で、代走の俊足・周東を封じた。柳田の打席で、栗林に投球を外させ二塁へストライク送球。タッチアウトでピンチを未然に防いだ。
5月上旬に下半身のコンディション不良で戦線離脱。6月3日に復帰した。佐々岡監督は「やっぱりアツ(会沢)がね。入ると締まる。(扇の)要がしっかりしてくれている」と大きな信頼を言葉に変えた。
「体も問題ないし、チームのために頑張るだけ」。復帰直後、会沢はこう力を込めていた。背番号27が離脱中の悔しさをグラウンドでぶつけていく。