カープ玉村 同郷の先輩・栗原を斬る プロ初星へ“四度目の正直”に挑む
広島の玉村昇悟投手(20)が7日、今季4度目の先発でのプロ初勝利を誓った。10日・ソフトバンク戦での先発が濃厚で、この日はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加した。今季は3戦3敗。相手主軸の栗原は同じ福井県出身。5学年上の先輩を封じて、勝利への道を切り開く。
強い決意で臨むソフトバンク戦だ。玉村は「次こそ勝てるように。試合を作れるように頑張りたい」と闘志を燃やした。デビューからの3試合はいずれも黒星。“四度目の正直”でプロ初勝利をつかみ取る。
10日の第3戦での先発が濃厚で、敵軍には憧れの存在がいる。同郷の栗原だ。5歳年上の先輩は、春江工1年時からチームの中心で、その名前は福井県内に知れ渡っていたという。
「春江工業の時から見ていました。すごいなって思います。交流戦でしか戦う機会がないので勝負したい」
若鷹は打線の中軸を担い、リーグ3位の打率・308を残している。自軍に流れを呼び込むためにも、必ず抑えたい相手だ。
5月30日に出場選手登録を抹消されてからは、変化球を修正してきた。チェンジアップは投げる感覚を微調整し、複数の握り方を試した。緩急を駆使して打ち取る投球スタイル。過去3度の投球を反省しながら、精度向上に努めてきた。
「打線が強いというのは知っている。その中で自分の良い球をどんどん投げていく。恐れずに頑張りたい」。先発陣の一角に食い込むチャンス。思い切り腕を振り抜いた先に、記念星が待っている。