広島・森下、復活の力投も勝ち星スルリ 24日ぶりマウンド!“マー君対決”痛み分け

 7回表、楽天の攻撃が終わりベンチ裏に引き揚げる森下
 力投する森下
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 「広島3-7楽天」(5日、マツダスタジアム)

 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判定され、戦線離脱していた広島・森下暢仁投手(23)が24日ぶりに復帰登板。先発で6回1/3を投げ、4安打3失点と力投した。だが、楽天先発・田中将との“マー君対決”は勝ち負けがつかず、チームは終盤に逆転負け。借金は今季最多の7となり、交流戦の最下位に転落した。

 復帰を心待ちにしていたファンから、大きな拍手を受けた。本拠地では約1カ月ぶりとなるマウンドで、森下は6回1/3を4安打3失点と力投。久々の登板の影響はなく、「いつも通り試合に入っていくことができました」とクールな表情で振り返った。

 初回、先頭の小深田に右翼線三塁打を浴びると鈴木大の二ゴロの間に先制点を許した。だが、その後は粘り強く腕を振った。ブランクを感じさせない堂々たる投球で最速は151キロを計測。一度も三者凡退はなく、毎回走者を許したものの、二~六回までスコアボードにゼロを並べた。佐々岡監督は「隔離され、いつもと違う調整の中でもしっかりとゲームを作って最少失点。ナイスピッチングだった」とたたえた。

 悔やまれるのは七回だ。突如制球を乱し、連続四球。代打・村林の犠打で1死二、三塁となったところで球数が100球に到達したため、佐々岡監督がこのタイミングで交代を告げた。

 結局、この回に同点とされ、4勝目の権利は消滅。チームは八回に逆転を許した。改めて野球における流れの大事さを痛感。森下は「四球を2つ出してしまって試合の敗因を作ってしまった。あそこで流れを壊してしまった」と反省した。

 ただ、またひとつ自信を積み重ねた。日米通算179勝を誇り、日本球界を代表する田中将と互角の戦いを演じ「自分がプロに入る前からずっとテレビで見ていたすごい選手なので、しっかりと投げ合えることができて良かった」。勝ち負けはつかなかったものの、“マー君対決”で力を存分に発揮できたことは今後のプロ野球人生の糧となるはずだ。

 チームはカード負け越しが決まり、借金は今季最多の7。交流戦の最下位にも転落したが、背番号18の帰還は明るい話題となった。「同じことを繰り返さないように。ゲームを作っていけるように準備していきたい」。次こそは勝ち星を挙げ、先発陣をけん引していく。

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