「広島５－１２楽天」（４日、マツダスタジアム）

　広島の“新上位打線”が、打線を活気付けた。プロ３年目で初の２番に入った小園海斗内野手（２０）と、２０１４年シーズン以来、７年ぶりに３番で先発出場した菊池涼介内野手（３１）の二遊間コンビが躍動した。

　０－４の初回１死で小園が楽天先発・涌井から右翼フェンス直撃の二塁打。「コースに決めてくる投手。外（外角）の意識で内（内角）をうまくさばけた」と振り返り、続く菊池涼が中前にはじき返した。中堅・武藤が後逸する間に三塁を陥れる適時三塁打。「まず（点を）取られた後に、すぐ１点をかえすことができて良かったです」と菊池涼。２０１４年９月３日・巨人戦以来、自身４度目の３番で役割を果たした。

　小園は五回の安打でマルチ安打。新型コロナウイルス陽性判定を受けて戦線を離脱してた中で１軍復帰後初安打、菊池涼も復帰後初適時打となった。

　佐々岡監督は「キク（菊池涼）は当然１番もあるんだけど、３番を打つ者がいないというところで。打線は若い選手がしっかりとチャンスをモノにしようという姿勢が見えるよね」と若手が中心となり、１１安打を放った攻撃陣を評価した。