広島・小園 復帰即快音! 3年目で初二塁スタメン「初めての割には、できたのかな」

 2回、小園は復帰後初となる中前打を放ったが幻に(撮影・立川洋一郎) 
 今季初の二塁で先発した小園(右)は2回に遊撃・田中広とのコンビで併殺を奪う
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 「広島(降雨ノーゲーム)日本ハム」(3日、マツダスタジアム)

 広島・小園海斗内野手(20)が日本ハム戦に1軍昇格即スタメン出場した。試合は降雨のため四回途中でノーゲームとなったものの、“復帰後初安打”を放つなど、持ち味を発揮した。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、戦線離脱を余儀なくされていた若武者。6月反攻へ、攻守で結果を残していく。

 懸命にグラウンドを駆け巡った。悪天候にも、切らさなかった集中力。記録上は残らない“幻”の安打は、今後の戦いに向けた号砲になる。小園が復帰後いきなり快音を響かせた。「違和感もなく、変わらずプレーすることができました」と、久々の1軍舞台を振り返った。

 1-3の二回だ。同期入団の5番・林が二塁打で出塁すると、日本ハム先発・金子の初球を中前にはじき返した。「練習は、しっかりやってきた。2軍でも打席に立たせていただいた」。1軍出場は5月16日・DeNA戦(マツダ)以来。ブランクを感じさせない鋭いスイングを見せつけた。

 その後無死一、三塁となり、安部の犠飛で二塁を果敢に陥れた。スキのない走塁で先の塁を陥れた。試合成立なら4戦連続安打だったが、四回表1死一塁で降雨のため、この試合2度目の中断後にノーゲームとなった。

 この日は本職の遊撃ではなく、プロ3年目で初めて二塁で先発出場。「どこでも守れるように、準備はしっかりしてきました。初めての割には、できたのかなと思います」と与えられたポジションで全力を尽くした。

 不測の事態に見舞われたのは5月17日。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、出場選手登録を抹消された。4月22日の今季初昇格以降は17試合で50打数18安打、打率・360と好調ぶりを見せていた。だからこそ、離脱には悔しさが募った。

 隔離期間中は素振りをするなど、限られた環境下で復帰に備えてきた。活動再開となった5月28日からは、自主練習でノックや打撃練習、トレーニングに時間を割いた。実戦復帰した1日からの2軍戦では2試合で、ともに1安打ずつを放って1軍舞台に戻ってきた。

 一時は計9選手が陽性者となったが、全員の隔離期間が終了。だがベストメンバーではなく、主力を欠いた状況は続く。それだけに、小園にとっては毎試合が勝負。「チームの勝利に貢献できるように、やっていきたい」。6月からの再出発。ハツラツとしたプレーで、ファンの期待に応えていく。

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