広島・野村をスパッと交代させた佐々岡采配 安仁屋氏「今後も早め早めの継投策を」

6回表が終了し、リリーフした森浦(右)を迎える野村(撮影・立川洋一郎)
ヒーローインタビューを終えてスタンドのファンに手を振る西川。右は森浦(撮影・立川洋一郎)
日本ハム打線を相手に力投する先発の野村(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-0日本ハム」(2日、マツダスタジアム)

 広島が5投手による完封リレーで連敗を3で止めた。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は六回のピンチを無失点で抑えた2番手・森浦の力投をたたえるとともに、先発・野村を早めに交代させた佐々岡監督の継投策を勝利のポイントに挙げた。

  ◇ ◇

 野村は今季一番の出来だった。これまではボール先行からカウントを悪くして、ストライクを取りにいったところを打たれたり、四球から失点するケースが目立ったが、この日はストライク先行の勝負ができていた。カウント有利になれば、相手もボール球に手を出してくれるので、持ち味の打たせて取る投球がより生きてくる。

 菊池涼や西川らバックの好守にも助けられたが、大きかったのは六回に自身が残した1死一、三塁のピンチを森浦が無失点で抑えてくれたこと。野村の失点を防ぐとともに、負け投手になる可能性も消した。負けなかったことで野村も次の登板へいい形で向かうことができる。その裏のチームの勝ち越し点も呼び込んだ森浦の踏ん張りは見事だった。

 佐々岡監督の采配も的中した。これまでは我慢した結果、交代期を逃し、後手に回ってしまうことが多かったが、この日はスパッと野村を交代させた。今季は延長戦がないのだから、今後もどんどん投手をつぎ込む早め早めの継投策を取っていくべきだろう。

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