赤魔神じゃ!広島・栗林 17戦連続0封 雨ニモ負ケズ!1回ピシャリ
「広島3-3DeNA」(16日、マツダスタジアム)
雨にも負けず、ドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)がマウンドに仁王立ちした。出番が来た九回は、2死から得点圏に走者を背負いながら、最後はDeNAの同2位・牧(中大)を空振り三振。1回無失点で、引き分けに持ち込んだ。
「ちょっと神経質になる部分はありました」。先頭のオースティンに初球を投じた直後、強い雨脚の影響で一時、ベンチに下がった。7分間の中断後、試合再開。雨の登板はプロ初ながら、動じずに腕を振り抜いた。
登板数は塹江と並びチームトップタイの17試合になった。開幕から間もなく2カ月となり、疲れが出ても不思議ではない。それでも「もしかしたら(今後)あるのかもしれない」と前置きして「そういうところもないです。いい場面で投げさせてもらえている分、気持ちを入れて投げられているのかな」と充実感をにじませた。
新人守護神の存在感は際立っている。自身が持つ、ドラフト制後の新人デビューからの連続無失点試合を「17」に伸ばした。
新人を問わず、開幕からの連続無失点試合は中日・田島の31試合だ。「まだまだ道のりは長いので…。無失点が続いているのは僕だけじゃない。そういう投手に負けないように1試合1試合やっていきたい」。目の前の1球に全力集中するだけだ。