カープ石原、先発マスク初星なるか 会沢不在のピンチをチャンスに

 広島の石原貴規捕手(23)が10日、先発マスク初勝利へリードで投手陣を引っ張ると意気込んだ。これまでスタメン出場した4試合は1分け3敗だが、高い守備力は首脳陣からも信頼を得ている。若手が多いメンバーを鼓舞しながら白星をつかみ取る構えだ。

 どっしりと構える姿には存在感がある。2年目の今年が1軍初出場だと思えないほどだ。それでも自身が先発した試合は未勝利。石原は「僕が(スタメンでマスクを)かぶって勝っていない。勝たせるように準備をしたい」と力を込めた。

 信頼を積み上げたのが8日の中日戦。ドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が開幕から15試合連続無失点でドラフト制度後の新人記録を更新した一戦だ。4-3の八回1死満塁で右腕と共に途中出場。直球が不安定と判断するとカーブを多投させ1点を守り切った。

 成功も失敗も次戦へ生かす。玉村をリードした翌9日の中日戦はビシエドに浴びた2ランが黒星に直結した。捉えられたのは初球のスライダー。ボール気味に投げさせ、引っ張らせてファウルを打たせる狙いだったが、真ん中に甘く入った。

 「振ってくるのは分かっていたけど、結果的に。選択ミスと言えば選択ミス」。怖さを知った場面でもある。苦い記憶として胸に止め、教訓とする。

 「まずは守備。しっかり守って最少失点に抑えたい」と言い切った。会沢が下半身のコンディション不良で4日に出場選手登録を抹消された。チームとしては有事でも、若鯉にとっては出場機会が増えるチャンスだ。実り多き時間にしながら、チームを勝利へと導いていく。

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