広島・新助っ投ネバラスカス 大瀬良不在の先発陣救う 157キロ右腕が闘志

 広島の新外国人、ドビーダス・ネバラスカス投手(28)=前パイレーツ=と、カイル・バード投手(28)=前レンジャーズ=が26日、広島市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。先発として期待されるネバラスカスはリトアニア出身の初のメジャーリーガーで、NPB選手としても初。同国で野球はマイナースポーツだが、逆転Vの使者となって母国の野球熱を高める。

 喜びを感じていた。青いスーツに身を包んで会見に臨んだネバラスカスは、笑顔を浮かべて言葉を紡いだ。「興奮しているよ。一日でも早くグラウンドに立って、みんなと一緒にプレーしたい」。広島で始まる新たな野球人生。全力で駆ける意気込みだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当初よりチーム合流が約3カ月遅れた。来日延期が伝えられた当時はモチベーションを保つことが「難しかった」と振り返る。それでも週6日の練習では肩の筋力維持に努め、ブルペン投球でも「希望を胸に」準備を進めてきた。

 「真っすぐで押していきたいタイプ」

 最速157キロの直球を軸に力でねじ伏せる投球は、先発として期待される。エースの大瀬良が下半身のコンディショニング不良で1軍を離脱。期待された遠藤は登板2試合でいずれもKOされ、2軍再調整になった。先発陣の台所事情は決して万全とは言えない。

 27日からは2軍に合流し、本格的な練習を始める。この日、入団会見後に初顔合わせした佐々岡監督は「投球回を増やして。期待している」と力を込めた。

 かなえたい夢がある。母・エルヴィラさんがプレーしていたように、リトアニアではバスケットが盛ん。一方で野球はマイナー競技だ。

 元投手で、野球チームのコーチだった父・ヴェルミダスさんの影響で始めた野球。「自分のプレーとか活躍が野球のプロモーションになれば」。自身はリトアニア出身初のメジャーリーガー&NPB選手。後進の成長を促すためにも広島で活躍しなければならない。

 「誠心誠意ベストを尽くす。そのことだけに集中したい」と言って前を見据えた。ニックネームは「ネバ」。身長190センチの大型右腕は燃えている。

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