広島・高橋昂、3年ぶり先発で力投 5回1安打0封「貢献できたの何より」
「中日2-4広島」(18日、バンテリンドーム)
力を振り絞り、懸命に腕を振った。3年ぶりに先発した広島・高橋昂は5回を1安打無失点。「無欲で臨もうと思っていた。チームが勝って、貢献できたのが何よりうれしい」。白星こそつかめなかったが、実りある78球が次戦への収穫になった。
初回は2死一、二塁で高橋周を二ゴロ。立ち上がりを無失点で切り抜け、リズムに乗った。球速以上にキレのある直球に相手打者は差し込まれ、序盤は制球できていなかった変化球も回を追うごとに精度が増した。
四回は下半身のアクシデントで一度ベンチに下がったが、続投。2死二塁のピンチを無失点でしのいだ。二、三、五回は三者凡退で5奪三振の力投。「ローテーションを、しっかり守りたい」。若き左腕が堂々と、新たな一歩を踏み出した。