広島・鈴木誠也 1号&2号 開幕から12試合目お目覚め“サイクル超え”4安打

 3回、左中間へソロを放つ鈴木誠(撮影・西岡正)
 9回、中越え2ランを放つ
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 「ヤクルト11-7広島」(8日、神宮球場)

 広島の鈴木誠也外野手(26)が三回、開幕から12試合目の46打席目で待望の今季1号を放った。三塁打を放てばサイクル安打という九回には、2号2ランで「サイクル超え」と大暴れ。チームは2桁失点で4カード目で初のカード負け越しとなったが、今季初の猛打賞も記録した主砲の、お目覚めの一発は鯉党を明るく照らしてくれるはずだ。

 待ちに待った一発がついに飛び出した。打った瞬間にスタンドインを確信するほどの強烈な打球は左翼席中段へと突き刺さった。さっそうとダイヤモンドを一周し、ナインとハイタッチを交わした鈴木誠。開幕から12試合目の46打席目で生まれた1号ソロに「甘い球を仕留めようと思って入った。しっかりと捉えることができました」。オープン戦は本塁打がなかっただけに喜びもひとしおだ。

 二回表に雷雨によって54分間中断した。その後試合が再開され、先頭で迎えた三回にその瞬間が訪れた。甘い球は見逃さなかった。カウント0-1から奥川が投じた真ん中直球を力強く振り抜いた。

 大量得点の流れを作ったのも主砲の一振りだった。初回2死一塁から直球をはじき返し、左翼線二塁打を放った。チャンスを拡大させると続く松山、会沢、安部の3者連続適時打を呼び、この回5連打を集め、一挙に4点を奪った。勢いに乗った鈴木誠は七回に坂本から左前打を放つと九回にも長谷川の直球を捉え、バックスクリーンに運ぶ2号2ラン。三塁打が出ればサイクルヒット達成もサイクル超えとなる4安打固め打ちで今季初の猛打賞を記録した。

 初対戦となった昨年11月10日の同戦でも奥川から2安打を放っており、この日も見事に攻略。これで5試合連続安打と頼れる男が好調を維持している。

 今年は野手の主将に任命され、キャプテンシーを随所に見せている。この日は中断中にベンチでルーキー矢野の髪を抜き取って周囲を和ませるなど気配りも欠かさない。

 チームは投手陣が今季最多の11失点と崩れた。3カード連続の勝ち越しを逃し、初のカード負け越しとなった。それでも4番が豪快なアーチを描き、打線をけん引しているのは敗戦の中の光明だ。「長いシーズンこういう試合もある。あすにつながる試合になった。なるべく(気持ちを)切らさないように継続していければ」と力を込めた背番号1がバットでチームを明るく照らしていく。

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