広島・堂林 足技ズバリ 二盗&タッチアップ、好走塁連発

2回、中前打を放ち、駆け出す堂林 
1回、二盗に成功した堂林 
2枚

 「広島紅白戦、白組0-10紅組」(25日、コザしんきんスタジアム)

 広島の堂林翔太内野手(29)が紅白戦の初回に盗塁を決めるなど好走塁を連発した。打っても初回無死二、三塁での先制左前2点適時打を含むマルチ安打をマークした鯉のプリンス。足技にさらに磨きをかけ、レギュラーの座を守り抜く。

 縦横無尽にダイヤモンドを駆け回った。堂林が好走塁を連発し、バットだけでなく、足でも魅せた。

 まずは初回無死二、三塁から先制の左前2点適時打を放った後の走塁だ。「フルカウントだった。けん制アウトが一番駄目なので気を付けた」。鈴木誠が空振り三振に倒れた打席で二盗を決めた。

 中前打を放った二回無死一塁の場面でも、果敢に次の塁を狙った。「勇気を持っていきました。投手の球が荒れていた。狙っていました」。薮田の2球目がワンバウンドするのを見ると、すぐにスタートを起こして二塁を陥れた。

 二塁走者だった四回1死満塁の場面では、大盛の中飛でタッチアップを試み、間一髪で三塁を奪い取った。

 機動改革を図る河田ヘッドコーチの教えを忠実に実行し、結果につなげた。「リード幅は自分の中でも頑張って広げている。少しでもスピードに乗れるように努力をしていきたい」と高い走塁意識を持ち、さらに足技に磨きをかけることを目標に掲げた。

 昨季は自己最多となるチームトップの17盗塁を決めた。「投手の研究をしないといけない。めちゃくちゃスピードがあるタイプではない。スタートとスライディングの精度が増えていけば、盗塁数は増えていくと思います」。打撃だけでなく、機動力も生かし、チームを支える。

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