広島・大瀬良の投球フォームに変化 ひじの位置が下がったことを北別府氏が指摘

シート打撃に登板し、力投する広島・大瀬良大地=22日
【14時配信設定】シート打撃に登板し、力強いボールを投げ込む広島・大瀬良大地=22日
シート打撃に登板し、力強いボールを投げ込む大瀬良=22日
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 広島・大瀬良大地投手(29)が22日のシート打撃に登板して順調な回復ぶりをアピールした。右ひじ手術の不安を感じさせない安定感のある投球だったが、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「腕の位置が下がった」と術後の微妙な変化を見逃さなかった。

   ◇  ◇

 大瀬良の投球フォームを見た瞬間、「あれっ?!」と思ったね。去年まではもっと高い位置から腕が出ていた。上から角度のついた球を投げていたのに、今キャンプのシート打撃では、スリークオーター気味の腕の振りになっていた。少し腕の位置が下がったと感じた。

 手術したあとだからね。ひじの負担を考えると、大いに歓迎したい方法ですよ。意識的にそうしているのか、自然にそうなっているのかは分からないけどね。

 それが功を奏したのかもしれないが、投球自体はボールにキレもあったし、病み上がりとは思えないくらい、よかったですよ。これからシーズンへ向けて仕上げていくわけだけど、焦らずに調整していってほしいね。

 この大瀬良や昨年の新人王の森下、そして元気な九里、野村らはある程度計算が立つけど、不安な要素もあるだけに、ローテーション候補はもっと出てきてほしいし、リリーフメンバーにも厚みがほしい。

 今年のカープは昨年の戦い方を考えると、いかに投手陣を立て直すかにかかっていると思う。球団の補強戦略にもその意図がはっきりと出ており、ドラフト上位3人を即戦力投手で固めている。栗林、森浦、大道。まだ、直接見ることができていないが、この新人3投手は期待がもてそうだ。いい意味で順位に差がないようにも感じるね。

 栗林は低めに球が集まる印象がある。森浦は少し高めに浮くようなところも見られるが、スピードもあるし、いい球を投げている。大道は評判がいいね。阪神との練習試合で木浪、高山、原口と力勝負ですべて三振に打ち取っていた。

 まだオープン戦前という段階だけど、意気のいい投球は魅力的。即戦力の3人は大きいですよ。去年はゼロ。そこへ単純に3人がプラスされるわけだからね。

 さてその起用法ですが、若い投手を大きく育てるなら先発だけど、台所事情もあるでしょうからね。3人とも力を持っているだけに面白い争いになると思う。

 ただ、どういう結果になっても今村や一岡、中崎ら名前のある投手を含めて中継ぎの層は厚くなるはずだから、戦力アップとなるのは確か。

 昨今の野球は、先発から中継ぎへの交代が早まってきていることもあり、リリーフ陣への負担がより重くなっている。そのため1、2軍の入れ替えが頻繁に行われる。

 それならば、いかにうまく休ませて、体力の回復を見極めたうえで呼び戻すか。そう考えれば、リリーバーの数が多いに越したことはない。

 カープの去年の1、2軍投手の入れ替えは「ほかにいないから、取りあえず使ってみよう」的な昇格だったように思えた。

 今年は佐々岡監督にとっても勝負のシーズン。大事な入れ替えは、慎重かつ見極めを間違えず、ベストな人選であってほしい。

 その意味でも即戦力「プラス3」の存在を生かしたい。佐々岡カープの今年の飛躍を願っている。

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