広島・ドラ5行木 新成人の誓い「二十歳の間に1軍昇格」
新成人となった広島のドラフト5位・行木(なみき)俊投手(20)=四国ILp・徳島=が11日、廿日市市の大野練習場で新人合同自主トレ後取材に応じ、今季中の1軍昇格を二十歳の誓いとした。入寮前には母校・横芝敬愛(千葉)の先輩である大塚晶文氏から金言も。日米で活躍した同氏から授けられたプロとしての心構えを胸に、目標達成へ歩みを進める。
人生の節目である成人の日をNPB選手として迎えた。これから挑むのは1軍切符をかけた戦い。「(1年目から)1日でも早く、1試合でも多く1軍で投げられるようにレベルアップしていきたい」。行木は力を込めて覚悟を言葉に変えた。
入寮した8日が20歳の誕生日。両親や恩師から「おめでとう」と祝福されたが、同期入団選手は「誰も知らなかったです」。苦笑いしながら記念日を振り返った。
昨季急成長し、直球の最速は153キロに到達した。右肩痛で登板なしに終わった一昨年に肉体改造に着手。1年間で体重を7キロ増やし、才能が一気に花開いた。
憧れは近鉄やパドレスで活躍した大塚晶文氏。横芝敬愛(千葉)の先輩で高校時代に直接指導を受けた。それがきっかけで現在も連絡を取り合っている。
昨年12月にはプロとしての心構えを説かれた。「すごい投手がいると思うけど自分を持って入らないといけないと言われた」。精神面の充実も成功のためには重要。その言葉を胸に刻み込んだ。
キャンプまでの約2週間は体づくりに注力する。「ケガをしない体をつくりたい。(2月1日から)持っている力を出してアピールする」。二十歳の若鯉は目を輝かせた。