広島・鈴木誠 東京五輪「日本のために頑張りたい」“侍4番”の誇り激白

 広島の鈴木誠也外野手(26)が新春インタビューに応じ、東京五輪への思いを語った。2年前のプレミア12では侍JAPANの4番として世界一に貢献。日本で開催される国際大会での金メダル奪取に意欲を示し、将来的なメジャー挑戦について胸の内を明かした。

  ◇  ◇

 -明けましておめでとうございます。昨季はコロナ禍の影響で、遠征先の外出ができずストレスもたまったシーズンだったのでは。

 「たまりましたね。どこも行けないし。でも(食事は)テークアウトとかはできていたので、何とか紛らわしていましたね」

 -今年は開催延期となった五輪も実施の見込み。日本代表で戦いたい思いは。

 「戦いたいというのはあんまりないですよ。しんどいし、できることなら避けたい。でも選んでもらえるなら絶対行きたいし、なめられたくない。日本のために頑張りたいというのは思います」

 -なめられたくないというのは、日本の野球をという意味か。

 「そうですね。他国のチームには負けたくないというだけですかね」

 -シーズンで他球団に負けたくないという気持ちと違うか。

 「ちょっと違いますね。そんなに試合数もないですし、短期決戦になる時もあるので、負けたくはないですね」

 -独特なもの。

 「独特だと思います。やっている時はすごく楽しいし、あんまり『負けたらどうしよう』という考えはないんですけど。2年前は優勝できた(※1)ので良かったなと思いましたけど、負けていたらどうなってたんだろうなと。台湾、韓国には本当に負けたくない思いは強いので、そこに勝てたので前回は良かったなと思います。だけどまたオリンピックになると、どのチームも目の色を変えてくると思う。そこで負けてしまえば『全部負けた』気がすると思うので、アジアのチームだけには1回も負けたくないですね」

 -メジャーへの思いは変わらないか。

 「行ってみたいなというか、挑戦したいなという気持ちはもちろんありますし、そうやってちゃんとタイミングが合ったら行きたいですね。もちろん挑戦できる間に。若い間に行きたいので」

 -菅野クラスの投手がメジャーにたくさんいる。

 「だから僕は打てないです(笑い)。でも行ってみないと分からない。行ってその人(ハイレベルな選手)たちしかいないところでやれば、またレベルも上がるかもしれない」

 (※1)19年に開催された「第2回WBSCプレミア12」で、侍ジャパンは世界一に輝いた。日本の主砲・鈴木誠は全8試合で4番に座り打率・444、3本塁打、13打点、9得点と大活躍。首位打者、最多打点、最多得点のタイトルを獲得し、大会MVPを受賞。ベストナインにも選ばれた。

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