広島・大盛 2桁盗塁達成へ河田コーチ質問攻め「投手のどこ見ているか聞く」
広島の大盛穂外野手(24)が30日、来季は2桁の10盗塁を目標に掲げ、来春キャンプで河田ヘッドコーチを質問攻めにすると明かした。今季は5盗塁に終わっただけに、スタートの切り方などについて指導を仰ぎ、成功へとつなげていく構えだ。
チーム屈指のスピードスターである大盛は盗塁への強い思いを口にした。「今年は10盗塁を目標にして、できなかった。来季は最低でも10個は走りたい」。足りない技術に磨きをかけ、一つでも先の塁を奪う意気込みだ。
今季5盗塁からの倍増以上をクリアするため、来春キャンプで河田ヘッドコーチに教えを請う。同コーチは機動力野球復活の切り札。リーグ連覇した16、17年、同コーチの盗塁練習が日課で、試合前練習では相手投手役を務めながら指導してきた。
「投手のどこを見ているかを聞きたい。癖が分かっていても、スタートを切りづらい時があった」。今季は10度試みて、その半分の5度失敗した。確信を持って踏み出す一歩が成功につながると身をもって知った。
スライディングも種類を増やす構えだ。「速いスライディングだけでは通用しない。技術がなかった」と振り返る。タッチをかいくぐる技術や足の運びなど、今季の失敗を糧にしてレベルアップを目指す。
年内は広島市内のジムで筋力トレに注力。瞬発系のメニューも取り入れ、体はまた一回りたくましさを増した。左翼を長野や野間、正随らと争う。河田コーチから技術を学ぶことで盗塁成功率を上げ、定位置奪取につなげていく。