広島・遠藤 ローテ柱になる!1000万円の大幅昇給に責任感 来季の飛躍へ全集中

 広島の遠藤淳志投手(21)が1日、広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万増の2400万円でサインした。3年目の今季は8月2日・巨人戦(東京ドーム)でプロ初完投勝利を飾るなど5勝6敗、防御率3・87。シーズンを通してローテの座を守り切った。来季は自身初の2桁勝利とタイトル奪取を目標に掲げ、投手陣の軸になると誓った。(金額は推定)

 大幅昇給を勝ち取ったからこそ、責任感が一層強くなった。遠藤は「『柱になってもらいたい』と言っていただいた」と球団から期待の言葉を掛けられ、「軸というか、カープを支えるために自分がどう自覚を持ってこれからやっていくべきか、もう一回考え直してやっていければ」と口元を引き締めた。

 開幕ローテ入りを果たした今季は19試合に登板して5勝6敗、防御率3・87をマーク。8月2日、敵地での巨人戦でプロ初完投勝利を飾るなど、ローテの一角としてシーズンを完走した。それでも「やっぱり借金しているので。『貯金できるような投手になってほしい』と言われたので、そうだなと思いました」と自身が一つ負け越しで終わったことに唇をかんだ。

 来季の目標には2桁勝利を掲げ、同時に「タイトルを取れるような投手になりたい。防御率は1点台を目指して」と初戴冠へ意気込んだ。刺激になったのは防御率1・91で今季を終えた森下の存在だ。「自分はまだまだと感じた。もっと責任と自覚を持って、カープを支えられるようにしたい」。投手陣の柱となるべく努力を重ね、腕を振っていく。

 今季最終登板となった11月4日・巨人戦(マツダ)では9回1失点で2度目の完投星。シーズン中盤は四球から失点を重ねて球数を費やすパターンが目立ったが、10月21日・阪神戦(甲子園)以降の登板3試合は、全てでクオリティースタート(先発6回以上で自責点3以下)をクリアした。

 11月中旬からみやざきフェニックス・リーグに参加した。今季は異例の120試合制だったが「正直、疲れはありましたけど、フェニックスに行って143試合だと思って投げた」と通常のフルシーズンを終えた際の感覚を体験できた。今後は蓄積した疲労を取り除き、来春キャンプに合わせていく。

 来季、自身の立場は決して安泰ではないと自覚する。「高橋昂也さんとか大地さん(大瀬良)が帰ってくると思う。そこに負けないように必死にやれれば」と真剣な目で前を向く。厳しいチーム内競争を勝ち抜き、ローテを支える投手へと成長していく。

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