田中広輔「もう一回、強いカープを」国内FA権を行使せず残留

 広島の田中広輔内野手(31)が30日、今季取得した国内FA権を行使せず、広島に残留することを表明した。マツダスタジアムで会見した選手会長は、球団への愛着と「強いカープ」を復活させたいという思いから今回の決断に至ったと説明。チームリーダーが来季もカープで全力を注ぐ。

 すっきりとした表情で会見に臨んだ。気持ちに迷いはない。冒頭で田中広は「私、田中広輔はFA宣言せずに残留することに決めました。よろしくお願いします」と広島残留を表明。チームとファンが熱望していた通り、来季もカープのユニホームでプレーすることになった。

 他球団の評価も聞きたいという思いが生じる中、26日に決断して球団へ報告。「いろいろ悩みはしましたけど、やっぱりカープというチームが好きですし、今まで戦ってきた仲間とまだ野球をやりたいなと。選手会長になって、悔しいシーズンにもなったので、何とかもう一回、強いカープをという思いもあったので、そういうのが決め手です」とチームへの愛着、仲間の存在が胸を支配した。

 特に心を揺さぶられたのは、河田新ヘッドコーチの存在。同コーチは就任会見で「彼が核になってくれないと」と機動力野球復活のキーマンに挙げた。「とてもありがたかったですし、僕もそれに応えたいなという気持ちになりました」。直接、残留のラブコールを受け「もう一回、一緒に野球をやりたいなという気持ちもずっとあった」と率直な思いを伝えた。

 3連覇を攻守で支えたリードオフマンは、時代の流れ、選手の顔ぶれも変わってきた現状を冷静に踏まえ、誓いを新たにする。「しっかりと言動で引っ張っていけるように頑張っていきたい」。V奪還へ、先頭に立ってチームを鼓舞していく。

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