広島は２８日、来季のキャッチフレーズが「バリバリバリ」に決定したと発表した。「バリ」とは「ものすごい、とても」などを意味する広島弁。就任１年目の今季、５位に沈んだ佐々岡真司監督（５３）は「来年はバリ、がんバリます」と巻き返しを誓った。来季はカープらしいユニークなスローガンとともに、３年ぶりの王座奪還を目指す。

　選手会長の田中広が両手でボードを掲げた。そこに記されていたのは「バリバリバリ」という来季のキャッチフレーズだった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、テレビ局スタジオ内で行われた今年の「ファン感謝デー」の番組終盤にお披露目された。

　「バリ」とは「ものすごい、とても」などの意味を持つ広島弁。２年連続Ｂクラスの「バリ」悔しい現状を踏まえ、自分たちの殻を「バリバリバリ」と力強く突き破り、ファンとともにシーズンを「ねバリ強く戦う」という覚悟を示した。

　また、「バリ」を３回繰り返した「バリバリバリ」の６文字には、「バリあつく」「バリはげしく」「バリしつこく」戦う決意が込められた。

　拳を下から突き上げるようなアッパーカットのデザインには「どんな困難にも決して屈することなく、ファイティングポーズを取り続ける姿勢」が表現されている。

　今年のキャッチフレーズは「たった今　このＡＫＡの子　舞いたった」という前から読んでも後ろから読んでも同じ文章となる回文だった。趣向が変わってもカープらしさは不変。一年間を通して戦う姿勢が集約された新スローガンとなった。

　番組に生出演した佐々岡監督はキャッチフレーズにちなみ「本当にこの一年、バリ悔しい一年でした。来年はバリ、がんバリます。そして、皆さんのバリ熱い声援をよろしくお願いします」と力強く巻き返しを誓った。新たなスローガンとともに迎える就任２年目の来季。セ・リーグの頂、日本の頂を目指し、バリバリ勝利をつかんでいく。