広島・正随、来季の飛躍へ豪砲3号 リーグ最終戦で一本締めじゃ「いい内容で終わる」
「フェニックス・リーグ、ヤクルト9-2広島」(28日、天福球場)
広島の正随優弥外野手(24)がみやざきフェニックス・リーグのヤクルト戦(天福)に「5番・左翼」でフル出場し、今リーグ3号となるソロを放った。右の長距離砲として期待がかかる若鯉は29日の最終戦での“一本締め”を誓った。
高々と舞い上がった打球が左翼席に吸い込まれた。先頭で迎えた六回、正随が今リーグ3号となる豪快な一発を放った。ヤクルト4番手の鈴木に追い込まれながらも最後はしっかりと捉えた。18日・楽天戦以来となる一撃に「久々でした」と表情を緩めた。
今リーグ開幕当初は5本塁打、打率・333を目標にしたが、コーチ陣から「もう少し上を目指せ」と言われ、10本塁打、打率・350以上に修正した。「ちょっとオーバーでした」とノルマ達成は難しくなったが、ここまで55打数17安打、打率・309をマーク。「いい内容で終えられるように」と29日の西武との最終戦は打率3割をキープしながら、2戦連発での“一本締め”に意欲を示した。
2年目の今季は9月6日に1軍初昇格を果たすと同18日・ヤクルト戦でプロ初安打初本塁打を記録した。9月下旬の2軍降格を機にグリップの位置を変更した打撃フォームも固まりつつある。打席で出たズレを試合の中で修正できている部分が収穫だ。
「いい選手は(調子の)波が少ない。少しずつでも、いいものを打席の中でつくっていけるように」と力を込めた右の長距離砲。秋の宮崎で得た経験を糧とし、来季はさらなる飛躍を遂げる。