広島2位・森浦 石原貴と「1軍でバッテリーを」 天理高では控え

 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 亡き恩師へ-。天理大・森浦大輔投手(22)が「ビックリ」という広島2位指名に、笑顔を見せた。

 天理高時代は控え。それでも当時の橋本武徳監督から「失敗しても、成功しても全力プレーを」と言われ続け、大学で花開いた。その橋本監督は今月9日に75歳で急逝した。

 「橋本先生の教えが生きました」と、愚直に取り組んだことで、キレのいいストレートと「一番自信がある」というチェンジアップを習得。これがプロへの扉を開くことにつながった。

 さらに背中を押してくれた恩人がいる。昨年5位指名で広島入りした天理大の1学年先輩・石原貴規捕手だ。昨年までバッテリーを組んでいた縁で、石原がプロ入り後も「もっとレベルアップを」など、折に触れアドバイスをもらってきた。

 その石原がいる広島入りは「想像していなかったです」と言いながらも、早くも「1軍でバッテリーを組みたいですね」と夢は膨らむ。

 「まだ行ったことがない」と縁遠かった広島。しかし「チーム力があって、声掛けなども仲の良さが感じられる」と、好意的に見ていた球団でもある。「優勝に貢献できるピッチングを」。恩師と、先輩との“三人四脚”で、夢を果たしてみせる。

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