広島・西川 初の1試合2発 先制弾&ダメ押し弾!負ければV逸…崖っぷちで奮起

 「広島5-0中日」(18日、マツダスタジアム)

 広島が一発攻勢で快勝。連敗を3で止めた。四回に西川龍馬内野手(25)の1軍復帰後初本塁打となる5号ソロで先制。八回にはダメ押しの6号ソロを放ち、プロ5年目で初の1試合2発だ。負ければ2年連続のV逸確定となっていた崖っぷちで、意地を見せつけた。

 久々の一撃をかみしめるように、西川はダイヤモンドを一周した。おどけた表情を見せながら、右拳を上げてナインからの祝福に応えた。

 0-0の四回、1死走者なし。カウント1-1から清水が投じたボール球の外角高め144キロ直球を強振した。下からすくい上げ、高々と舞い上がった打球は左翼ポールを直撃した。8月2日の巨人戦以来、約2カ月半ぶりのアーチは貴重な先制弾となった。

 「感触は良かった。切れるかなと思ったが、意外に切れなかった。変化球を待っていたけど、あそこで真っすぐにうまく反応できた」

 これで勢いに乗ると先頭で迎えた4-0の八回にはマルクの直球を捉え、バックスクリーンに運んだ。ダメ押し弾に「ちょっと変則投手なので、しっかりとタイミングを合わせていった。うまいこと捉えられた」と表情を緩めた。

 8月26日にコンディション不良のため、今季初めて出場選手登録を抹消された。その後、順調に調整を重ねて10月11日のヤクルト戦で復帰すると、以降全試合でスタメン出場を続けている。

 復帰後初アーチを描き、プロ5年目で初の1試合2本を記録した。「たまたま。結果的にホームランになったのは良かったと思う」と初のマルチ本塁打については気にとめなかったが、中軸5番としての役割をしっかりと果たした。

 残り試合では“長打力にこだわる”というテーマを掲げている。「とにかく体全身を使って強く振る。追い込まれるまでは、強く振ろうという意識でいます」とフルスイングを心掛けている。

 チームは一発攻勢で7連勝中の中日を破り、引き分けを挟んでの連敗を3で止めた。負ければ2年連続のV逸確定となっていたが、何とか踏みとどまった。

 「離脱してチームに迷惑をかけていた。残り試合で借りを返すではないが、いい印象を与えたい」と意気込んだ鯉のヒットメーカー。残り18試合も全力で戦い抜き、さらなる飛躍を目指していく。

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