広島・曽根 疾風激走で同点も…悪夢のサヨナラ負けで借金は7年ぶり「11」

 9回、松山の左前打で生還する曽根
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 「巨人5-4広島」(22日、東京ドーム)

 チーム一丸で首位を苦しめた。広島は3-4の九回、巨人の抑え・デラロサを攻め、1死一塁で松山が初球を流し打ち。打球が左中間方向に転がる間に、スタートを切っていた代走・曽根は快足を飛ばして二塁を回り、迷わず三塁も蹴った。最後は気迫のヘッドスライディング。間一髪でセーフとなり、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 松山は「(曽根)海成がよく走ってくれました」と大激走の後輩をねぎらった。佐々岡監督も「粘り強く追いついたところまでは良かったんだけどね」と攻撃陣を評価しつつも、ため息。ミスが命取りになる終盤の攻防で守備のほころびが顔をのぞかせ、今季6度目のサヨナラ負けを喫した事実に、指揮官の表情も曇る。

 同点に追いついた直後の九回裏、2死一塁で5番手・フランスアが1ボールから一塁へけん制悪送球。2死三塁とピンチを広げ、最後は吉川尚にはじき返された打球は右前へ。鈴木誠の猛チャージも及ばず、敗戦を告げる白球が人工芝の上で跳ねた。「(走者を)警戒するのは当然だが、一つのミスがこうなってしまう」。鯉将は致命的なフランスアの失策を嘆いた。

 借金は今季ワーストを更新する7年ぶりの11。「一戦一戦必死になってやっていくしかない」と前を向いた指揮官。負の流れを一刻も早く止めたい。

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