広島、執念引き分けに朝山打撃コーチは「100点の内容」 佐々岡監督も評価

 「広島12-12DeNA」(4日、マツダスタジアム)

 広島は2点ビハインドの九回2死から同点に追いつき、執念の引き分けに持ち込んだ。九回2死二、三塁からDeNA・三嶋を攻めて、菊池涼が右前へ2点適時打。背番号33は球団を通じ「気持ちだけで打ちました。勝ち切れなかったが、あすにつながる試合になったと思います」と振り返った。

 三回を終え5点差。四回に集中打で一挙5点を奪って同点。今季3勝を献上していた相手先発・井納をKOした。七回に3点を返し、中継ぎ陣の失点を打線が懸命にカバー。朝山打撃コーチも驚異的な粘り腰に「勝てなかったけど、100点の内容だった」と攻撃陣を称えた。

 佐々岡監督は「最後まで粘り強く、やってくれた」とナインを評価したが、得点した直後に失点を重ねる中継ぎ陣や走塁ミスなど、課題にも目を向けた。首位・巨人が敗れて自力優勝の可能性は残ったが、苦境は続く。4時間47分の激闘で示した勝利への執念を、チーム全員で体現する。

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