広島・堂林9戦連続安打は12号 四球悔やむ「K・Jに勝ち付けたかった」

 ナインに祝福される先制ソロの堂林
 2回、左越えに先制ソロを放つ堂林(撮影・西岡正)
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 「DeNA3-2広島」(27日、横浜スタジアム)

 広島がまたも1点差の接戦を落とし、2カードぶりに負け越した。敗戦の中、意地を見せたのは堂林翔太内野手(29)だ。二回に4試合ぶりとなる先制の12号ソロを放ち、9試合連続安打とした。一時の不調を乗り越え、完全復調の気配十分。28日からは本拠地に戻っての阪神戦。悔しさを糧にチーム一丸となって虎退治に挑む!

 打った瞬間にスタンドインを確信した。しっかりと振り抜き、華麗なフォロースルーを決めた堂林は、ただ打球の行方だけを見つめた。目の覚めるような豪快な一発で先制点を奪った。

 二回1死。カウント2-0からDeNA先発・井納が投じた内角高め147キロ直球を完璧に振り抜いた。快音を響かせ、高々と舞い上がった打球は左翼席上段へと飛び込む特大の12号ソロとなった。ナインとエアタッチを交わした堂林は「割り切っていった。真っすぐを打ち返せた。打球が切れないでいってくれたので良かった」と振り返った。これで2012年のキャリアハイ(14本塁打)まであと2本とした。

 4試合ぶりの本塁打で9試合連続安打。一時は17打席無安打と不調に苦しんだ時期もあったが、再び勢いに乗ってきた。

 この日はこの1安打に終わったが、四回には警戒されて申告敬遠で出塁。また、1点ビハインドの六回2死一、三塁の場面では追い込まれながらもパットンの150キロ超の直球を必死にカットして粘り、四球を選んだ。「結果だけ見ればいい四球だったが、捉えきれなかった」。好機を生かせなかったことに唇をかんだが、食らいつく姿勢を見せ、次につないだ。

 守備でも魅せた。1-1で迎えた三回2死二、三塁。一打勝ち越しの場面で宮崎が放った三塁線へのゴロを好捕。すぐさま一塁へワンバウンド送球してアウトにするなど、堅守でピンチを救った。

 チームはまた接戦を落とし、2カードぶりの負け越し。これで1点差ゲームは2勝9敗となった。先発のK・ジョンソンはまたも今季初勝利をつかめなかった。

 しかし、堂林の攻守にわたる活躍は敗戦の中の光明と言える。28日からは3連勝中と勢いに乗る3位・阪神を本拠地で迎え撃つ。背番号7は「なんとかK・J(K・ジョンソン)に勝ちを付けてあげたかったですが、また次頑張ります」と気持ちを切り替え、次戦を見据えていた。

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