堂林 打者一巡6点の猛攻けん引 広島が痛快10点G連倒!誠也とプリンスジャンプ

 「広島10-4巨人」(22日、マツダスタジアム)

 鯉打線が巨人を粉砕した。三回に打者一巡12人の猛攻で6点を奪うなど、今季6度目、巨人戦は今季初となる2桁10得点。その中心となったのは堂林翔太内野手(29)だ。三回に2点適時打を放つと、四回には11号2ランをバックスクリーンにたたき込み、計4打点をマークした。首位巨人に2連勝し、4カードぶりの勝ち越しも決定。この勢いで宿敵をスイープじゃ!

 うちわが欠かせないほど蒸し暑いマツダスタジアムで、鯉戦士が躍動した。長短打を織り交ぜた攻撃に加え、積極的な走塁が光った。8安打10点。巨人戦は初ながら、今季6度目の2桁得点でG倒だ。

 「きのう、きょうとビッグイニングをつくった。ウチらしい点の取り方。一発もあり良い攻撃ができている」。試合後、佐々岡監督はつながった攻撃に手応えを感じながら言葉を紡いだ。

 三回は相手投手の自滅を確実に得点に結び付けた。連続四球でつくった好機を生かし打者一巡12人の猛攻を仕掛け6点。続く四回も手を緩めることなく3点を奪取した。

 攻撃陣をけん引したのは堂林だ。三回、鈴木誠の押し出し四球で2-1となった直後の1死満塁で、右前へ2点適時打。四回1死一塁ではバックスクリーンへ11号2ランを放り込んだ。「感触はかなり良かった」。はじき返したのは変則左腕・大江の内角球。独特の軌道を描く直球を完ぺきに振り抜いた。

 2安打4打点の活躍。本塁打はここ4試合で3本を数える。「信頼をしている」と朝山打撃コーチ。前日21日から組み替えた打順では5番を新たな仕事場にした。背番号7は「いろんな打順を経験させてもらっているけどやることは変わりない」とした上で、「誠也をサポートできれば。誠也が打てなかった時とか自分が打てるように」との思いでバットを握る。

 8月中旬には17打席連続無安打があり、一時は打率が3割を切った日もあった、それでもすぐさま上昇カーブを描く。「何とか調子を上げたいと毎日やってきた。ただ特に大したことはやっていない。同じことを続けている」。心に留め置くのは継続性。春季キャンプ、そして開幕してから続けてきた練習や打撃スタイルを貫くだけだ。

 大瀬良が試合をつくり、攻撃陣が奮起して地元でもぎとった2つの白星。佐々岡監督は今季初の巨人戦同一カード3連勝に意欲を示した。「やられっぱなしだったので、やり返す。もう1つ取りにいきます」。力強い言葉で締めくくった。

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